“死相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しさう33.3%
しそう33.3%
しにがお22.2%
しにそう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一年の正月、ふと僕に会ひて「死相しさうがある」と言ひし人ありしが、まことにそんな顔をしてをりしなるべし。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
伴「先生、人の死ぬ前には死相しそうが出ると聞いていますが、お前さん一寸ちょっと行って萩原様を見たら知れましょう」
そのむごたらしい死相しにがおを、ユラユラと動くランタンの光越しに覗いていると、何だか嬉しそうに笑っているかのように見えた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
老人が跳附けて一文も貸さなかッたゆえ自分の望みは外れて仕舞い老人が憎くなり夫かと云て急に死相しにそうな様子も無くあゝも達者では死だ所が自分等のう歯の抜ける頃だろうが悪ければ自分等の方がかえって老人にとぶらいを
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)