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乳母
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おんば
ふりがな文庫
“
乳母
(
おんば
)” の例文
私
(
わたくし
)
の病気は実は
是々
(
これ/\
)
といいましたが、其の事は
乳母
(
おんば
)
にも云われないくらいな訳ですが、
其処
(
そこ
)
が親馬鹿の
譬
(
たとえ
)
の通り、お
蔑
(
さげす
)
み下さるな
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……
乳母
(
おんば
)
、
先
(
さき
)
へ
往
(
ゆ
)
きゃれ。
姫
(
ひめ
)
によう
傳
(
つた
)
へたもれ、
家内中
(
かないぢゅう
)
を
早
(
はや
)
う
就褥
(
ねか
)
しめさと
被言
(
おしゃ
)
れ、
歎
(
なげ
)
きに
疲
(
つか
)
れたれば
眠
(
ね
)
むるは
定
(
ぢゃう
)
ぢゃ。ロミオは
今直
(
いますぐ
)
參
(
まゐ
)
らるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
貴女、それこそ
乳母
(
おんば
)
日傘で、お浅間へ参詣にいらしった帰り途、円い竹の
埒
(
らち
)
に
掴
(
つかま
)
って、御覧なすった事もありましょう。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お前から勧めているのじゃアないか。……ただの
乳母
(
おんば
)
さんとは
異
(
ちが
)
うようだなあ」
前記天満焼
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
オリオンの
乳母
(
おんば
)
さんがお前さんの
曾孫
(
ひいまご
)
でしょう。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
越えて
三歳
(
みッつ
)
になる時、母親は
蠣殻町
(
かきがらちょう
)
の
贔屓客
(
ひいききゃく
)
に、
連児
(
つれこ
)
は承知の上
落籍
(
ひか
)
されて、浜町に妾宅を構えると、二年が間、蝶吉は、
乳母
(
おんば
)
日傘で、かあちゃん、かあちゃんと言えるようになった。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
止
(
よ
)
し遊ばせよ、あなたは
彼
(
あれ
)
を
怜悧
(
りこう
)
と
思召
(
おぼしめ
)
して目を
掛
(
か
)
けていらツしやいますが、
今朝
(
けさ
)
も
合羽屋
(
かつぱや
)
の
乳母
(
おんば
)
さんが店でお
坊
(
ばう
)
さんを遊ばして
居
(
ゐ
)
る
傍
(
そば
)
で、
弥吉
(
やきち
)
が自分の
踵
(
かゝと
)
の皮を
剥
(
む
)
いて
喰
(
た
)
べさせたりして
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
下人 お
方
(
かた
)
さま、お
客人
(
きゃくじん
)
も
渡
(
わた
)
らせられ、
御膳部
(
ごぜんぶ
)
も
出
(
で
)
ました、
貴下
(
こなた
)
をばお
召
(
めし
)
、
姫
(
ひい
)
さまをばお
尋
(
たづ
)
ね、
乳母
(
おんば
)
どのはお
庖厨
(
だいどころ
)
で
大小言
(
おほこゞと
)
、
何
(
なに
)
もかも
大紛亂
(
おほらんちき
)
。
小僕
(
わたくし
)
めはこれからお
給仕
(
きふじ
)
に
參
(
まゐ
)
らにゃなりませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
股
(
もも
)
ッたア出すなッてえ、
肥満
(
ふと
)
った
乳母
(
おんば
)
どんが
焦
(
じれ
)
ッたがりゃしめえし、厭味ッたらしい言分だが、そいつも承知で乗ってるからにゃ、
他様
(
ほかさま
)
の足を踏みゃ、
引摺下
(
ひきずりおろ
)
される御法だ、と往生してよ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
飯島様の孝助殿を見習えと叱り付けますものだから、台所のおさんまでが孝助さんは
男振
(
おとこぶり
)
もよし人柄もよし、優しいと誉め、
乳母
(
おんば
)
までが
彼是
(
かれこれ
)
と誉めはやすものだから、娘も、殿様お笑い下さるな
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ロミオ (俄に起ち上りて)おゝ、
乳母
(
おんば
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
……次にまた浴衣に
広袖
(
どてら
)
をかさねて持って出た
婦
(
おんな
)
は、と見ると、
赭
(
あか
)
ら顔で、
太々
(
だいだい
)
とした
乳母
(
おんば
)
どんで、大縞のねんね子
半纏
(
ばんてん
)
で四つぐらいな男の
児
(
こ
)
を
負
(
おぶ
)
ったのが、どしりと絨毯に坊主枕ほどの膝をつくと
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「まさか
乳母
(
おんば
)
どんじゃあるめえな。」
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“乳母”の意味
《名詞》
乳母(うば, おんば, ちうば, ちおも, にゅうぼ, まま, めのと)
子供の母親に代わってその世話をする女性。うばを参照。
(出典:Wiktionary)
“乳母”の解説
乳母(ちおも/めのと/うば/ちもち)とは、母親に代わって子育てをする女性のこと。
(出典:Wikipedia)
乳
常用漢字
小6
部首:⼄
8画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“乳母”で始まる語句
乳母車
乳母子
乳母日傘
乳母神
乳母奉公
乳母車綺譚