“浴後”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆあがり60.0%
よくご40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しば浴後ゆあがりを涼みゐる貫一の側に、お静は習々そよそよ団扇うちはの風を送りゐたりしが、縁柱えんばしらもたれて、物をも言はずつかれたる彼の気色を左瞻右視とみかうみ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
きみの前だが、その時タオルも棄てたから一糸も掛けない、浴後ゆあがりの立姿だ。……私はうしろ向きさ。
ほのかに硫黄いおうかおりの残っている浴後よくごはだなつかしみながら、二人きりで冷いビールをわした。そのとき彼の口から、この事件の一切の顛末てんまつを聞くことが出来たのだった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おつぎは左手ひだりてかへランプをかざして單衣ひとへいぢつては浴後よくごのつやゝかなかほ微笑びせうふくんだ。勘次かんじはおつぎのかほばかりた。さうして機嫌きげん恢復くわいふくしかけたのを
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)