“縁柱”の読み方と例文
読み方割合
えんばしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しば浴後ゆあがりを涼みゐる貫一の側に、お静は習々そよそよ団扇うちはの風を送りゐたりしが、縁柱えんばしらもたれて、物をも言はずつかれたる彼の気色を左瞻右視とみかうみ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
片山家かたやまがおそ縁柱えんばしら暗中くらがりに、しにして、もだえてふるうでからは、れた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
老公は自身、縁がわまで出て、縁柱えんばしらへ背をせて坐った。そして、杯をさしまねき
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)