“左瞻右視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とみかうみ50.0%
とみこうみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しば浴後ゆあがりを涼みゐる貫一の側に、お静は習々そよそよ団扇うちはの風を送りゐたりしが、縁柱えんばしらもたれて、物をも言はずつかれたる彼の気色を左瞻右視とみかうみ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左瞻右視とみかうみして貫一はあきるるのみなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
胸のあたりの真白きに腰のくれない照添いて、まばゆきばかりうるわしきを、蝦蟇法師は左瞻右視とみこうみあるいは手をり、足を爪立つまだて、操人形が動くが如き奇異なる身振みぶりをしたりとせよ、何思いけむくびすを返し
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)