左瞻右視とみかうみ)” の例文
しば浴後ゆあがりを涼みゐる貫一の側に、お静は習々そよそよ団扇うちはの風を送りゐたりしが、縁柱えんばしらもたれて、物をも言はずつかれたる彼の気色を左瞻右視とみかうみ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左瞻右視とみかうみして貫一はあきるるのみなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼はますます急に左瞻右視とみかうみして窺ひつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)