“とみかうみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
右視左視22.2%
左瞻右視11.1%
左視右顧11.1%
右顧左眄11.1%
左瞻右瞻11.1%
左視右胆11.1%
左視右視11.1%
左顧右盻11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は右視左視とみかうみして、此家忘れてなるものかと見𢌞してると、理髮店の店からは四人の職人が皆二人の方を見て笑つてゐた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しば浴後ゆあがりを涼みゐる貫一の側に、お静は習々そよそよ団扇うちはの風を送りゐたりしが、縁柱えんばしらもたれて、物をも言はずつかれたる彼の気色を左瞻右視とみかうみ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左瞻右視とみかうみして貫一はあきるるのみなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左視右顧とみかうみ、ゆくへもらぬみちすがら
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
左視右顧とみかうみ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
けふも湖のほとりにあつて、追はれるもののごとく、右顧左眄とみかうみしながらわたしは思ひ索める。二本のマストは微風を呼んで、湖面に二個の波紋を放つてゐる。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
幼君えうくんこれを御覽ごらうじて、うれしげにえたまへば、かのすゝめたる何某なにがし面目めんぼくほどこして、くだんかご左瞻右瞻とみかうみ、「よくこそしたれ」と賞美しやうびして、御喜悦おんよろこび申上まをしあぐる。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
年紀としのころは二十七八なるべきか。やや孱弱かよわなる短躯こづくりの男なり。しきり左視右胆とみかうみすれども、明々地あからさまならぬ面貌おもてさだかに認め難かり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そなたが嘗て我に誇り示したる鮒釣の竿をひし家にてと云へば、弟は羨ましげに眼を光らせて左視右視とみかうみ暫らく打護り居けるが、やがて大きなる声して、良き竿をひ給ひしかな
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あいちやんは、さも不思議ふしぎさうに自分じぶんかた左顧右盻とみかうみしてゐました。『可笑をかしな時計とけい!』つてまた、『わかつて、それでときわからないなンて!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)