左視右視とみかうみ)” の例文
そなたが嘗て我に誇り示したる鮒釣の竿をひし家にてと云へば、弟は羨ましげに眼を光らせて左視右視とみかうみ暫らく打護り居けるが、やがて大きなる声して、良き竿をひ給ひしかな
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)