“浴衣姿”の読み方と例文
読み方割合
ゆかたすがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじにはかそびやかすやうにして木陰こかげやみた。かれ其處そこにおつぎの浴衣姿ゆかたすがた凝然じつとしてるのをむしろからはなれることはなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ことにありあり思い出されるのは同じ縁側に黙って腰をかけていた、当時はまだうら若い浴衣姿ゆかたすがたの、今はとくの昔になき妻の事どもである。
庭の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その男にばれて、女が向うの座敷にいっている時、ちょうど上の木屋町の床で、四、五軒離れたところから、二人とも今湯を上がったばかりの浴衣姿ゆかたすがた
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)