“ゆかたすがた”の漢字の書き方と例文
語句割合
浴衣姿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お増は、お今などに世話をしてもらった風呂から上ると、ばさばさした浴衣姿ゆかたすがたで、縁側の岐阜提灯ぎふぢょうちんの灯影に、団扇うちわづかいをしながらせいせいしたような顔をしていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
国彦中尉は浴衣姿ゆかたすがたとなり、正坊を抱いてニコニコしながら座敷へはいってきた。入れちがいに旗男は、湯殿ゆどのの方に立った。途中台所をとおると、大きな西瓜が、まないたの上にのっていた。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
園内の渓谷けいこくに渡したり橋を渡って行くとき向こうから来た浴衣姿ゆかたすがたの青年の片手にさげていたのも、どうもやはり「千曲川ちくまがわのスケッチ」らしい。
あひると猿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)