“一浴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちよく50.0%
ひとあ25.0%
ひとあみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温泉いでゆは、やがて一浴いちよくした。純白じゆんぱくいしたゝんで、色紙形しきしがたおほきたゝへて、かすかに青味あをみびたのが、はひると、さつ吹溢ふきこぼれてたまらしていさぎよい。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「坐りもしようが、まずお湯殿へなと渡らせられ、一浴ひとあみした上にいたされては」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼飯ひるの支度は、この乳母うばどのにあつらえて、それから浴室へ下りて一浴ひとあみした。……成程、屋の内は大普請らしい。大工左官がそちこちを、真昼間まっぴるま夜討ようちのように働く。……ちょうな、のこぎり鉄鎚かなづちにぎやかな音。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)