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宜
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よく
立てゝ三歳なる文藏を
守立て奉公人の
取締も
行屆きしかば
漸次々々に
勝手宜なりし故所々へ貸金
等もいたし番頭に忠兵衞と
言者を
致し
遣しけるに門人は大に
悦び大先生よりは
却て教へ方も
宜業前も一段上ならんなどと評し
彌々勵みけれども半四郎は
喪中の事故餘り多勢の入來るを
との一心と云其上
拍子の間も
宜殊に古今の
美音なれば太夫も始めは
戲談の樣に教へしが今は
乘氣が來て
此奴は物に成さうだと心を入て教へける故天晴
舊來弟子を