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乘氣
との一心と云其上
拍子の間も
宜殊に古今の
美音なれば太夫も始めは
戲談の樣に教へしが今は
乘氣が來て
此奴は物に成さうだと心を入て教へける故天晴
舊來弟子を
坂井は
道具屋がそれ
以來乘氣になつて、
自身に
分りもしない
書畫類をしきりに
持ち
込んで
來る
事やら、
大坂出來の
高麗燒を
本物だと
思つて、
大事に
飾つて
置いた
事やら
話した
末
『
是非お
話を
願ひたいものです』とハーバードは
乘氣になつた。