“のりき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗気50.0%
乘氣28.6%
乘切14.3%
乗切7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と源次郎は慾張よくばり助平すけべいとが合併して乗気のりきに成り、両人がひそ/\語り合っているを、忠義無類の孝助という草履取が、御門ごもんの男部屋に紙帳しちょうを吊って寝て見たが
坂井さかゐ道具屋だうぐやがそれ以來いらい乘氣のりきになつて、自身じしんわかりもしない書畫類しよぐわるゐをしきりにんでことやら、大坂おほさか出來でき高麗燒かうらいやき本物ほんものだとおもつて、大事だいじかざつていたことやらはなしたすゑ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
尋常じんじやうぢや乘切のりきれないもんですから、そのまんま……そツとでせうとおもひますがね、——それとも下敷したじきつぶれてもかまはない、どかりとだかうですか、汽船きせん屋根やねへ、あたまをまたいで
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
東に迷い、南に迷い、彼女かれは実に幾時間を費したか知らぬが、人の一心いっしんは怖しいもので、うやらうやら難所なんじょ乗切のりきったらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)