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乗気
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のりき
ふりがな文庫
“
乗気
(
のりき
)” の例文
旧字:
乘氣
「さあ、読めるか
何
(
ど
)
うか判らんですが、
兎
(
と
)
にかく
何
(
ど
)
んなものだか、是非一度見たいもんですな。」と、忠一も非常の
乗気
(
のりき
)
であった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と源次郎は
慾張
(
よくばり
)
と
助平
(
すけべい
)
とが合併して
乗気
(
のりき
)
に成り、両人がひそ/\語り合っているを、忠義無類の孝助という草履取が、
御門
(
ごもん
)
の男部屋に
紙帳
(
しちょう
)
を吊って寝て見たが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
邸
(
やしき
)
の庭が広いから、直ぐにここへ気がついた。私たちは思いも寄らなかった。糸で
杉箸
(
すぎばし
)
を
結
(
ゆわ
)
えて、その萩の枝に釣った。……この
趣
(
おもむき
)
を
乗気
(
のりき
)
で
饒舌
(
しゃべ
)
ると、雀の興行をするようだから見合わせる。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伝法院の唯我教信が
調戯
(
からかい
)
半分に「淡島椿岳だから
寧
(
いっ
)
そ淡島堂に住ったらどうだ?」というと、
洒落気
(
しゃれけ
)
と茶番気タップリの椿岳は忽ち
乗気
(
のりき
)
となって、好きな事
仕尽
(
しつく
)
して後のお
堂守
(
どうもり
)
も面白かろうと
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
(
案
(
あん
)
の
定
(
じょう
)
、彼はこの事件では、一時は
全
(
まった
)
く犯人の
為
(
ため
)
に
飜弄
(
ほんろう
)
され、死と
紙一重
(
かみひとえ
)
の
瀬戸際
(
せとぎわ
)
まで追いつめられさえした)のみならず、彼がこの事件に
乗気
(
のりき
)
になったのには、もう一つ別の理由があったのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
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この調子なら大丈夫と
乗気
(
のりき
)
になって出るだけの句をみなかき付ける。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
社長や重役は
勿論
(
もちろん
)
大
乗気
(
のりき
)
で、会社の技術者の忠言は「君たちは西洋科学だけに頼っているから駄目だ。理窟を言っている時ではない」と
一蹴
(
いっしゅう
)
されてしまう。事実そういう実例も二、三あったのである。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“乗気”で始まる語句
乗気味