“乗気”の読み方と例文
旧字:乘氣
読み方割合
のりき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、読めるかうか判らんですが、にかくんなものだか、是非一度見たいもんですな。」と、忠一も非常の乗気のりきであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と源次郎は慾張よくばり助平すけべいとが合併して乗気のりきに成り、両人がひそ/\語り合っているを、忠義無類の孝助という草履取が、御門ごもんの男部屋に紙帳しちょうを吊って寝て見たが
やしきの庭が広いから、直ぐにここへ気がついた。私たちは思いも寄らなかった。糸で杉箸すぎばしゆわえて、その萩の枝に釣った。……このおもむき乗気のりき饒舌しゃべると、雀の興行をするようだから見合わせる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)