乘切のりき)” の例文
新字:乗切
六丁目ろくちやうめ乘出のりだした自動車じどうしやで、自分じぶん兩國りやうごく乘切のりきらう意氣込いきごみ、が、おもひがけないパンクで、ときぎれば、けたのださうである。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
尋常じんじやうぢや乘切のりきれないもんですから、そのまんま……そツとでせうとおもひますがね、——それとも下敷したじきつぶれてもかまはない、どかりとだかうですか、汽船きせん屋根やねへ、あたまをまたいで
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)