“神禰宜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんなぎ50.0%
かんねぎ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五社明神の階段きざはしに腰かけて、こう呟きながら童顔のまなじりをつぶった老翁は、即ちここの荒れ宮を守る神禰宜かんなぎ橘左典たちばなさでんであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見ると、白昼の如き神前に、神禰宜かんなぎの左典と白衣の人が上段下段に木太刀をつけて、火をるような荒稽古。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「状を廻せ。いいか、叔父共へも。そのほか、父の旧知、もとの郎党、社寺の僧や神禰宜かんねぎ郡吏ぐんりの誰彼へも」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
に触れた人間を、館の屋の内の、どこに上げてもよくないぞ。それこそ、大事だ。神禰宜かんねぎをよんで、穢れ払いをすますまで、土居外どいそとの、牛小屋へでも入れておけい。……そういうたのじゃ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)