“屡（よく）” の例文
肩衣（かたぎぬ）を賣る店を市中で屡（よく）見出したが、その際予は未だ嘗つて知らなかつたところの「市中漫歩者の情調」に襲はれた。唯それ丈でも大阪は好（すき）である。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) ／ 木下杢太郎(著)
屡（よく）見るのは福翁、白鶴、金霞、○○正宗、それに波に日の出の朝日ビール。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) ／ 木下杢太郎(著)
「僕はもとから屡（よく）人に氣違だと言はれたことがあるよ。」
少年の死 (旧字旧仮名) ／ 木下杢太郎(著)