あくる)” の例文
顔に王の爪痕そうこんとどめて死したりといふ、おそろしき知らせに、あくる十四日ミュンヘン府の騒動はおほかたならず。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
くて此若い女達はあくる二日の夜更までは何も彼も忘れて楽みに酔うた。欠席したのは四人、その一人は死に、その一人は病み、他の二人は懐妊中とのことで。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
以て御城代ごじやうだい堀田相摸守殿屋敷やしきへ明日天一坊殿いらせられ候樣にと申入ける此度このたび異儀いぎなく承知のおもむきの返答へんたふあり依て日向守殿には與力よりき同心へ申付るやう天一樣さだめし明日は乘物のりものなるべしされど御城代の御門前ごもんぜんにて下乘げじよういたさすべし若も下乘げじようなき時は屹度きつと制止せいしに及ぶべしと嚴重げんぢうにこそ申渡しあくる
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)