あけ)” の例文
そのあけの日、眼を醒して見ると、祖父は何事もなかつたやうな様子で、もう瓜畑の中を、西瓜に牛蒡の葉をかぶせて歩いてゐる。
日も待たず、そのあけの日の夕暮時、宝の市へ練出す前に、——丸官が昨夜ゆうべ芝居で振舞った、酒の上の暴虐ぼうぎゃく負債おいめを果させるため、とあって、——南新地の浪屋の奥二階。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ああさはかよへ、あけの日も、山吹がくれ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あけの日は西よりのぼり
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)