ある)” の例文
あるる日、千穂子が眼をさますと、もう与平は起きていた。うらうらとした上天気で、棚引くようなかすみがかかり、堤の青草は昨夜の雨で眼にみるばかりあざやかであった。よしきりが鳴いていた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)