トップ
>
出來
>
でけ
ふりがな文庫
“
出來
(
でけ
)” の例文
新字:
出来
あのやうな面皰だらけの
野猿坊
(
やゑんばう
)
みたいなもんでも、近頃
情人
(
をとこ
)
が
出來
(
でけ
)
てあつたさうで、そやつに唆かされて惡心が
萌
(
きざ
)
したものと見えます。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
予
(
わし
)
に
談
(
だん
)
ずることも
出來
(
でけ
)
うずれ、このやうに
頭髮
(
かみのけ
)
を
掻毟
(
かきむし
)
って、ま
此樣
(
このやう
)
に
地上
(
ぢびた
)
に
倒
(
たふ
)
れて、まだ
掘
(
ほ
)
らぬ
墓穴
(
はかあな
)
の
尺
(
しゃく
)
を
取
(
と
)
ることも
出來
(
でけ
)
うずれ!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
あなな田圃でも手離して見るとすぐさまあとから未練が
出來
(
でけ
)
てなあ。自分から離しておいて阿呆らしいやうな話ぢやが。
続生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
ロレ はれ、それは
物怪
(
もっけ
)
の
不運
(
ふうん
)
の!
眞實
(
しんじつ
)
、
重大
(
ぢゅうだい
)
な
容易
(
ようゐ
)
ならぬ
用向
(
ようむき
)
の
其
(
その
)
書面
(
しょめん
)
、それが
等閑
(
なほざり
)
になった
上
(
うへ
)
は、どのやうな一
大事
(
だいじ
)
が
出來
(
でけ
)
うも
知
(
し
)
れぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ところで底が深くなるつてことは、底と、側を固めとる石との間に、それだけ隙間が
出來
(
でけ
)
るといふことぢやらう。側を支へとるものは底ぢやけにな。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
▼ もっと見る
「あの人、前から束髮にしい度い云ふてゐたのですが、櫛が無いのんで、よう結ぶ事
出來
(
でけ
)
へんのでした、そこがそのなあ、お米さんのとりもちで、あの櫛ひとつで野呂さんとひと晩仲ようしやはりましてん。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
したがいよいよ投げ出さうとなるとやつぱし未練が
出來
(
でけ
)
て……あなな田圃ぢやからとて、全く作らんとなりややつぱし困ることになるんぢやからして。
続生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
ロミオ
身
(
み
)
に
感
(
かん
)
じておゐやらぬ
事
(
こと
)
を、
何
(
なん
)
で
談
(
だん
)
ずることが
出來
(
でけ
)
う。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「まあま、あんさんもよう
出來
(
でけ
)
たお方ですなあ。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
そりや、植附けだけをすまさうと云ふんぢやつたら、今あるだけの水で全部の田植だけはどうにかかうにか
出來
(
でけ
)
る。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
第一、醫者はみんなこちとらには
出來
(
でけ
)
んことばかり云ふで、どもならん。やれ仕事をやめて温泉さ行けとやら、電氣をかけに毎日半年がほども通へとやら。
続生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
來
部首:⼈
8画
“出來”で始まる語句
出來事
出來上
出來心
出來得
出來兼
出來合
出來難
出來助
出來居
出來島