“いできた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出来64.3%
出來35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日そんな酷い事は出来ず、人の言語は天賦で自ずから出来いできたるか、他より伝習して始めて成るかを判ずるにこれら狼に養われた児輩に拠るのほかないと言った
折から縁に出来いできたれる若き女は、結立ゆひたて円髷まるわげ涼しげに、襷掛たすきがけの惜くも見ゆる真白の濡手ぬれてはじきつつ、座敷をのぞき、庭をうかがひ、人見付けたる会釈のゑみをつと浮べて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
われ永遠とこしへの光を視て汝の思ひの出來いできたもとを知る、なほかの光に照らされてわれ自ら輝くごとし 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
從者ずさはやがて門に立ちよりて、『瀧口入道殿の庵室は茲に非ずや。遙々はる/″\たづね來りし主從二人、こゝ開け給へ』と呼ばはれば、内よりともしびげて出來いできたりたる一個の僧
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)