“笠女郎”の読み方と例文
読み方割合
かさのいらつめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笠女郎かさのいらつめ(伝不詳)が大伴家持やかもちに贈った三首の一つである。「真野」は、今の磐城相馬郡真野村あたりの原野であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
この時代の作家としては山上憶良、山部赤人、大伴家持、大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめ笠女郎かさのいらつめのごときがあり、歌の内容はますます複雑に、技巧はますます精練せられた。たとえば
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
笠女郎かさのいらつめが大伴家持に贈った廿四首の中の一つである。平山ならやまは奈良の北にある那羅山ならやまで、其処に松が多かったことは、「平山ならやまの小松がうれの」(巻十一・二四八七)等の歌によっても分かる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)