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女紅場
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ぢよこうば
ふりがな文庫
“
女紅場
(
ぢよこうば
)” の例文
若
(
わか
)
い
衆
(
しう
)
、
知
(
し
)
つてるだらう、
此
(
こ
)
の
川下
(
かはしも
)
の
稻荷河原
(
いなりがはら
)
と
云
(
い
)
ふ、
新地
(
しんち
)
の
裏
(
うら
)
に
成
(
な
)
る。
彼處
(
あすこ
)
に、——
遊廓
(
いうくわく
)
の
女
(
をんな
)
が、
遊藝
(
いうげい
)
から
讀書
(
よみかき
)
、
茶
(
ちや
)
、
花
(
はな
)
なんぞの
授業
(
じゆげふ
)
を
受
(
う
)
ける
女紅場
(
ぢよこうば
)
と
云
(
い
)
ふのがあるのを
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
れがお
亡
(
な
)
くなりなすつて、
母樣
(
おつかさま
)
が、
女紅場
(
ぢよこうば
)
へいらつしやつて、
踊
(
をどり
)
やなにか、
遊藝
(
いうげい
)
の
師匠
(
ししやう
)
を
遊
(
あそ
)
ばして、
手一
(
てひと
)
つで、
貴下
(
あなた
)
をお
育
(
そだ
)
てなさります
時分
(
じぶん
)
は、
蔭
(
かげ
)
ながらお
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ましたくらゐなもの。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女紅場
(
ぢよこうば
)
で、お
師匠
(
ししやう
)
さんをなさります、
其
(
そ
)
のお
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
を
存
(
ぞん
)
じながら、
勿體
(
もつたい
)
ない、
引張
(
ひつぱ
)
りの
地獄宿
(
ぢごくやど
)
で、
鮹
(
たこ
)
の
脚
(
あし
)
を
噛
(
かじ
)
りながら、
袖崎
(
そでさき
)
の
御新姐
(
ごしんぞ
)
が
直傳
(
ぢきでん
)
だ、と
紀伊國
(
きいのくに
)
は
音無瀬川
(
おとなせがは
)
の
狐
(
きつね
)
が
憑
(
つ
)
いた
人畜
(
にんちく
)
が
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“女紅場”の解説
女紅場(にょこうば、じょこうば)とは、明治初期に存在した女子教育機関(女学校)の一種。「女紅」と呼ばれた女性の手仕事(裁縫・手芸など)の教育を中心とする教育機関である。1872年に京都府によって設立された「女紅場」(新英学校及女紅場)がその最初の事例で、学校教育制度が整備されるまでの時期(おおむね1870年代)に、関西地方などを中心として一部地域で広がった。「裁縫所」「縫製所」、あるいは「女工場」「女紅伝習所」などの名称も用いられた。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“女”で始まる語句
女
女子
女房
女性
女中
女王
女郎花
女将
女郎
女形