就中とりわけ)” の例文
入口いりぐちいし鳥居とりゐひだりに、就中とりわけくらそびえたすぎもとに、かたちはついとほりでありますが、雪難之碑せつなんのひきざんだ、一石碑せきひえました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
就中とりわけて私の老いたる母は、如何に絶望の刃に胸を貫かれたであろう。
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)