“熱閙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねっとう50.0%
ねつたう37.5%
ねつとう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京の郊外が田園の風趣を失い、市中に劣らぬ繁華熱閙ねっとうの巷となったのはおもに大正十二年震災あってより後である。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
暫らく都門熱閙ねつたうの地を離れて、身を閑寂たる漁村に投ず。これ風流韻事ゐんじの旅にあらず。自から素性を養ひて、心神の快を取らんとてなり。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
六時をすぎて七時となれば、見わたす街は再び昼の熱閙ねつとうと繁劇にかえりて、軒をつらねたる商家の店はすべ大道だいどうに向って開かれぬ。
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)