熱閙ねっとう)” の例文
東京の郊外が田園の風趣を失い、市中に劣らぬ繁華熱閙ねっとうの巷となったのはおもに大正十二年震災あってより後である。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一月上旬の顕出節エピファニイから、五月下旬の基督昇天祭アッサンシオンまで、碧瑠璃海岸コオト・ダジュウル一帯に連る名だたる遊覧地、——就中とりわけて、ニース市は約半歳の間、昼夜を分たぬ大遊楽、大饗宴の熱閙ねっとうと化するのが毎年の恒例。
ぶ声、叫ぶ声、きしる声、相応じて熱閙ねっとうをきわめている。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
ちまたは、人出で、熱閙ねっとうをえがいているにちがいない。