熱閙ねつたう)” の例文
暫らく都門熱閙ねつたうの地を離れて、身を閑寂たる漁村に投ず。これ風流韻事ゐんじの旅にあらず。自から素性を養ひて、心神の快を取らんとてなり。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
紀元二千六百年の今日、祝典は氾濫する。熱閙ねつたうは光とあがる。進め一億、とどろく皇禮砲のもとより進め。大政翼贊の大行進を始め。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
Huys Mans の Durtal は、“La Trappe”にある月日をすごして、巴里の熱閙ねつたうの中に帰つて行くやうに書いてある。寺を別れて出て行く処がよく書いてある。
J. K. Huys Mans の小説 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)