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ねつとう
火口の
池が
休息の
状態にある
時は、
大抵濁水を
湛へてゐるが、これが
硫黄を
含むために
乳白色ともなれば、
熱湯となることもある。
例へば
阿蘇山の
活動の
中心たる
中岳は
南北に
長い
噴火口を
有し、
通常熱湯を
湛へてゐるが、これが
數箇に
區分せられてゐるので
北の
池を
阿蘇の
開祖と
稱へられてゐる
建磐龍命の
靈場とし、
中の
池
六時をすぎて七時となれば、見わたす街は再び昼の
熱閙と繁劇に
復りて、軒をつらねたる商家の店は
都て
大道に向って開かれぬ。