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顰蹙
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しか
ふりがな文庫
“
顰蹙
(
しか
)” の例文
『書いてると頭がグルグルして來ましてねす。』と
煖爐
(
ストーブ
)
の方へ歩き出して、大袈裟に顏を
顰蹙
(
しか
)
めて右の手で後腦を押へて見せた。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
が、今にも頭が堪へ難い程重くなつてズクズク
疼
(
うづ
)
き出す様な気がして、渠は痛くもならぬ中から顔を
顰蹙
(
しか
)
めた。そして、下唇を噛み乍らまた書出した。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
が、今にも頭が堪へ難い程重くなつて、ズクズク
疼
(
うづ
)
き出す樣な氣がして、渠は痛くもならぬ中から顏を
顰蹙
(
しか
)
めた。そして、下脣を噛み乍らまた書出した。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
軈てまた机に就いて、成るべく厭に見える樣に顏を
顰蹙
(
しか
)
めたり後腦を押へて見たりし乍ら、手帳を繰り始めたが、不圖髭を捻つて居る戸川課長の顏を思出した。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
軈
(
やが
)
てまた机に就いて、成るべく厭に見える様に顔を
顰蹙
(
しか
)
めたり後脳を抑へて見たりし乍ら、手帳を繰り初めたが、不図髯を捻つて居る戸川課長の顔を思出した。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
眼をギラギラ光らして舌を出し乍ら、垢づいた首巻を巻いて居たが、
階段
(
はしご
)
を降りる時は
再
(
また
)
顔を
顰蹙
(
しか
)
めて、
些
(
ちよい
)
と時計を見上げたなり、事務の人々には言葉もかけず
戸外
(
そと
)
へ出て了つた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“顰蹙”の意味
《名詞》
顰 蹙 (ひんしゅく)
不快に感じて顔をしかめること。眉をひそめて嫌に思うこと。
《動詞》
不快に感じて顔をしかめること。眉をひそめて嫌に思うこと。
(出典:Wiktionary)
顰
漢検1級
部首:⾴
24画
蹙
漢検1級
部首:⾜
18画
“顰”で始まる語句
顰
顰面
顰笑
顰縮面