“鏗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かた50.0%
がちや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは鍛冶屋で、トンカン、トンカンと鐵砧かなしきを撃つかたい響が、地の底まで徹る樣に、村の中程まで聞えた。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それは鍛冶屋で、トンカン、トンカンと鉄砧かなしきを撃つかたい響が、地の底まで徹る様に、村の中程まで聞えた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何やら探す樣な氣勢けはひがしてゐたが、がちやりと銅貨の相觸れる響。——霎時しばしの間何の物音もしない、と老女の枕元の障子が靜かに開いて、やつれたお利代が顏を出した。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
何やら探す様な気勢けはひがしてゐたが、がちやりと銅貨の相触れるひびき。——霎時しばしの間何の物音もしない、と老女としより枕頭まくらもとの障子が静かに開いて、やつれたお利代が顔を出した。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)