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広濶
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こうかつ
ふりがな文庫
“
広濶
(
こうかつ
)” の例文
旧字:
廣濶
、これは長時間太陽光線を遮るので、スウェーデンのもっと
広濶
(
こうかつ
)
な乾燥している土地ほど健康に適するとは思われないのである。
人口論:02 第二篇 近代ヨオロッパ諸国における人口に対する妨げについて
(新字新仮名)
/
トマス・ロバート・マルサス
(著)
非常に
広濶
(
こうかつ
)
な、偏執のない心が、あらゆる対象へ差別のない愛を注ぎながら、静かに、
和
(
なご
)
やかに、それらを見まもっている、——そういう印象を与える。
享楽人
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
理知がなかったら、彼女は醜いと見えるかもしれなかった。そしてこの理知が、クリストフの心を
歓
(
よろこ
)
ばせた。彼は彼女を実際以上に
広濶
(
こうかつ
)
自由であると思った。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
風力を測る器械の側で、技手は私に、
暴風雨
(
あらし
)
の前の雲——
例
(
たと
)
えば
広濶
(
こうかつ
)
な海岸の地方で望まれるようなは、その全形をこの
信濃
(
しなの
)
の地方で望み難いことを話してくれた。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
転じて山の手方面では
谷中
(
やなか
)
の
諏訪
(
すわ
)
の台、諏訪明神社前の崖上、ここにも掛茶屋があって、入谷、
日暮里
(
にっぽり
)
の
田圃
(
たんぼ
)
越しに遠く隅田川、紫がかった筑波の姿まで眼界
広濶
(
こうかつ
)
、一碗の渋茶も嬉しい味
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
▼ もっと見る
この辺は、非常に
広濶
(
こうかつ
)
で、ところどころに「熔岩の
棘
(
とげ
)
」と呼ばれる、仙人掌のような恰好をした黒い塩基性の熔岩塔が立っているので、ちょうど、メキシコの沙漠の中にでもいるような気がする。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
して
忌憚
(
きたん
)
なく言わしめば居士の俳句の方面に於ける指導は実に
汪洋
(
おうよう
)
たる海のような
広濶
(
こうかつ
)
な感じのするものであったが写生文の方面に於ける指導はまだ種々の点に於て到らぬ所が多かったようである。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
四方
広濶
(
こうかつ
)
にして、山頂は草原——
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
青い空が
広濶
(
こうかつ
)
とつづいていた。
ヒッポドロム
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
人生と文化との
広濶
(
こうかつ
)
な海面を見わたす能力が当時の男にあったとすれば、女にもまたあったであろう。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
濶
漢検1級
部首:⽔
17画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広々
広間
広小路
広野
広漠
広汎