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広濶
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ひろ/″\
ふりがな文庫
“
広濶
(
ひろ/″\
)” の例文
旧字:
廣濶
河原の砂の上を降り埋めた雪の小山を上つたり下りたりして、
軈
(
やが
)
て船橋の畔へ出ると、白い両岸の
光景
(
ありさま
)
が一層
広濶
(
ひろ/″\
)
と見渡される。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
まして始めから気象の荒い雑種と来たから
堪
(
たま
)
らない。
広濶
(
ひろ/″\
)
とした牧場の自由と、誘ふやうな牝牛の鳴声とは、其種牛を狂ふばかりにさせた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
水内
(
みのち
)
の平野は丑松の
眼前
(
めのまへ
)
に展けた。それは
広濶
(
ひろ/″\
)
とした千曲川の流域で、川上から押流す泥砂の一面に盛上つたところを見ても、
氾濫
(
はんらん
)
の
凄
(
すさま
)
じさが思ひやられる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
長らく山の上に
引籠
(
ひきこも
)
つてばかり居た私は、こゝへ来て、
広濶
(
ひろ/″\
)
とした海国の人の気象に触れた。そればかりでなく、わざ/\こゝまでやつて来た旅の目的をも果すことが出来た。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
濶
漢検1級
部首:⽔
17画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広々
広間
広小路
広野
広漠
広汎