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蘆屋
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あしや
ふりがな文庫
“
蘆屋
(
あしや
)” の例文
もうこのように減水したので
蘆屋
(
あしや
)
へこいさんを送って行って上げようと思いながら、一つはこいさんが
甚
(
はなはだ
)
しく疲労しているのと
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
先日
(
せんじつ
)
歳暮
(
せいぼ
)
に
参
(
まゐ
)
つたら
松
(
まつ
)
と
梅
(
うめ
)
の
地紋
(
ぢもん
)
のある
蘆屋
(
あしや
)
の
釜
(
かま
)
を
竹自在
(
たけじざい
)
に
吊
(
つ
)
つて、
交趾
(
かうち
)
の
亀
(
かめ
)
の
香合
(
かうがふ
)
で
仁清
(
にんせい
)
の
宝尽
(
たからづく
)
しの
水指
(
みづさし
)
といふので一ぷく
頂戴
(
ちやうだい
)
しました。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
摂津の
蘆屋
(
あしや
)
に
老人
(
としより
)
の
夫婦者
(
めをともの
)
が住むでゐる。神戸に居る息子の仕送りで気楽に日を送つてゐるが、
先日
(
こなひだ
)
からふとした病気で
媼
(
ばあ
)
さんが床に就いた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
行子のほうは小田原一の分限者といわれる
蘆屋
(
あしや
)
道益の一ノ姫だから、荷担ぎのほかに、倔強な供と女房ぐらいは連れ
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
蘆屋
(
あしや
)
であろうか、
古天妙
(
こてんみょう
)
の作であろうか、そんなことは、彼の知識のほかである。彼がふと、おもしろく見たのは、古びた
鉄肌
(
かなはだ
)
に浮いている猿の地紋であった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
蘆屋
(
あしや
)
迄の車中。
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
昔悦子の初節句の時に京都の
丸平
(
まるへい
)
で作らせたもので、
蘆屋
(
あしや
)
へ移って来てからは、結局家族たちの
団欒
(
だんらん
)
の部屋に使われている階下の応接間が
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
おいらの眼が届かねえか知らねえが、話には聞いてる、これが
蘆屋
(
あしや
)
の
姥口
(
うばぐち
)
の釜と云って、織田信長から柴田が拝領したという釜なら、どんな事を
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは
蘆屋
(
あしや
)
にゐる谷本
富
(
とめり
)
博士の事で、
鸚鵡
(
あうむ
)
とカナリヤとが同じお
喋舌
(
しやべり
)
である場合、私達は大抵
柄
(
がら
)
の小さいカナリヤに味方をしなければならぬ
義理合
(
ぎりあひ
)
になつてゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
蘆屋
(
あしや
)
のような
典雅
(
てんが
)
な地紋などありませぬが、よい具足を見るようなあらあらとした味のもの。釜の新しきは悪しといいますが、さすがに与次郎、
湯味
(
ゆあじ
)
も
天妙
(
てんみょう
)
の古きものにも劣りませぬ。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一軒の家へ皆が泊まっては迷惑だろうから二軒に分宿するとして、あたしは多分
蘆屋
(
あしや
)
へ泊めて
貰
(
もら
)
うことになるであろう、などと云ったりして
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
エヽ
此水指
(
このみづさし
)
は
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けつこう
)
ですな、
夫
(
それ
)
から
向
(
むか
)
うのお
屏風
(
びやうぶ
)
、三
幅
(
ぷく
)
対
(
つひ
)
の
探幽
(
たんにゆう
)
のお
軸
(
ぢく
)
夫
(
それ
)
に
此霰
(
このあられ
)
の
釜
(
かま
)
は
蘆屋
(
あしや
)
でげせうな
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
蘆屋
(
あしや
)
の幸子の家にもそれから四五日の間は、毎日のように視察と見舞とを兼ねた訪問客が絶えないので、その応接に忙しい思いをさせられたが
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
蘆屋
(
あしや
)
の家では母親以上に
姪
(
めい
)
から慕われているそうだとか、いつも母親に代って姪の面倒を見てやっているのだとか、云うような評判が耳に
這入
(
はい
)
って
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
最近奥畑が妙子との結婚問題について
諒解
(
りょうかい
)
を求めに一二回
蘆屋
(
あしや
)
へ現れたこと、幸子が会って見たところでは、表面
真面目
(
まじめ
)
らしい態度を装っているが
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
上本町
(
うえほんまち
)
九丁目の本家から、阪急
蘆屋
(
あしや
)
川の分家、———幸子の家の方へ、前からも始終、一人が帰れば一人が来ると云う風にして、代る代る泊りに来ていたのが
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
今年も残り
僅
(
わず
)
かになった或る日の夕刻、例の
如
(
ごと
)
く
蘆屋
(
あしや
)
の家の前に
慌
(
あわただ
)
しくタキシーを停めて、ちょっと門口まで御挨拶に伺いましたと、井谷が玄関から声をかけた。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
阪神電車の沿線にある町々、
西宮
(
にしのみや
)
、
蘆屋
(
あしや
)
、
魚崎
(
うおざき
)
、
住吉
(
すみよし
)
あたりでは、
地元
(
じもと
)
の浜で
獲
(
と
)
れる鰺や
鰯
(
いわし
)
を、「鰺の取れ/\」「鰯の取れ/\」と呼びながら大概毎日売りに来る。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
阪神電車の沿線にある町々、
西宮
(
にしのみや
)
、
蘆屋
(
あしや
)
、
魚崎
(
うおざき
)
、
住吉
(
すみよし
)
あたりでは、地元の浜で
獲
(
と
)
れる鰺や
鰯
(
いわし
)
を、「鰺の取れ取れ」「鰯の取れ取れ」と呼びながら大概毎日売りに来る。
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
どうせ
此処
(
ここ
)
まで来てくれはる親切あるねんやったら、奥様かって光子さんのため思てくれはるねんやろよって、御迷惑でもこれから
蘆屋
(
あしや
)
まで光子さん送って行ったげて
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
殊
(
こと
)
に今度は
蘆屋
(
あしや
)
の滞在が長かったために、もう東京へ帰らないでもよいような気持にさせられていたのと、旅先の見知らぬ停車場で急にひとりぼっちにさせられたのとで
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
蘆
漢検1級
部首:⾋
19画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“蘆屋”で始まる語句
蘆屋川
蘆屋型
蘆屋釜
蘆屋道満