“ごろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御覧86.9%
五郎7.1%
五六2.4%
呉絽1.2%
呉郎1.2%
御覽1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滅相めっそうもないこと、三彩獅子を御覧ごろうぜられて、将軍家の御感ぎょかん一通ひととおりでなく、殿、御上府のせつは、偉い面目めんもくをほどこしたそうでござる」
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——では、かみじょう五郎ごろうどのの手の者か。それとも、庄司予十郎しょうじよじゅうろうどのの手下か。飯村典膳いいむらてんぜんどのか、小森小十郎どのの手飼か」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じい岳、五六ごろう岳、槍ヶ岳、乗鞍岳、御岳と、合せて十余座を登っている。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
と云って、あの帯は昔の呉絽ごろうだとか、あの小袖こそで黄八丈きはちじょうだとか、出て来る人形の着物にばかり眼をつけて、さっきからしきりに垂涎すいぜんしている。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
オ母サンニハ緞子どんす呉絽ごろうノ帯地ヲ持ッテ行クト云ッテ下サイ、ドウセ僕ノオ見立テダカラ例ニ依ッテ悪口ヲ云ワレルカモ知レナイ、君ノ犬ヨリコノ方ガ心配ダト云ッテ下サイ。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
嬌娜の夫の呉郎ごろうが来てあいさつをした。呉郎は二晩泊ってから帰って往った。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
持ち花見に出で積鬱せきうつを散じる中に和君あなたのみはかう垂籠たれこめて御本をのみおよみで有ては身體からだどくまたお目の毒に成ますればすこし戸外おもてへお出なされ青い物でも御覽ごろうじたらお氣もはれやうお目にも能らうと夫で花見を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)