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御覧
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ごらん
ふりがな文庫
“
御覧
(
ごらん
)” の例文
旧字:
御覽
通
(
とほ
)
りかゝるホーカイ
節
(
ぶし
)
の男女が二人、「まア
御覧
(
ごらん
)
よ。お月様。」と
云
(
い
)
つて
暫
(
しばら
)
く
立止
(
たちどま
)
つた
後
(
のち
)
、
山谷堀
(
さんやぼり
)
の
岸辺
(
きしべ
)
に
曲
(
まが
)
るが
否
(
いな
)
や
当付
(
あてつけ
)
がましく
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
御覧
(
ごらん
)
のとおり
私
(
わたくし
)
などは
別
(
べつ
)
にこれと
申
(
もう
)
してすぐれた
器量
(
きりょう
)
の
女性
(
おんな
)
でもなく、
又
(
また
)
修行
(
しゅぎょう
)
と
言
(
い
)
ったところで、
多寡
(
たか
)
が
知
(
し
)
れて
居
(
い
)
るのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「あら八っちゃんどうしたんです。口をあけて
御覧
(
ごらん
)
なさい。口をですよ。こっちを、
明
(
あかる
)
い方を向いて……ああ碁石を呑んだじゃないの」
碁石を呑んだ八っちゃん
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「これを
御覧
(
ごらん
)
!」と
袂
(
たもと
)
からわらじの先を示して、「ね、このとおり生れ故郷の江戸でさえあたしゃ旅にいるんだ。江戸お構え
兇状持
(
きょうじょうも
)
ち。 ...
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「いや、まだほかにもお詫びを致すことがある。昨夜は甚だお恥かしいところを
御覧
(
ごらん
)
に入れました。どうぞ幾重にも御内分にねがいます」
中国怪奇小説集:05 酉陽雑爼(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
それは
私
(
わたし
)
の
権内
(
けんない
)
に
無
(
な
)
いことなのです。まあ、
考
(
かんが
)
えて
御覧
(
ごらん
)
なさい、
私
(
わたし
)
が
仮
(
かり
)
に
貴方
(
あなた
)
をここから
出
(
だし
)
たとして、どんな
利益
(
りえき
)
がありますか。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
細工
(
さいく
)
は
流々
(
りゅうりゅう
)
、
仕上
(
しあげ
)
を
御覧
(
ごらん
)
」というが、
物件
(
ぶっけん
)
ならば、できた仕事で用にたつが、人間はそうはいかぬ。
細工
(
さいく
)
する間の心持ちが
大切
(
たいせつ
)
である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「明けても駄目です。或る仕掛がしてあるので、今夜九時にならないと、文字が出て来ません。今
御覧
(
ごらん
)
になっても
白紙
(
はくし
)
ですよ」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あなたは地獄にお越しになったそうですがどういう方が地獄の中で、最も重い苦しみをして居りましたか。定めし
御覧
(
ごらん
)
になりましたろう」
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
光子さんは「なあ、柿内さん、あの観音さんの絵エもっと私に似るように
画
(
か
)
いて
御覧
(
ごらん
)
。そしたらどないにいやはるかしらん」
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
なよたけ みんな
御覧
(
ごらん
)
! ほら! 竹の
梢
(
こずえ
)
に、
陽炎
(
かげろう
)
がゆらゆら揺れている。……この竹の林は、何でもかでも、お天道様のお恵みで一杯だわ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
「おやおや」と、ジナイーダは
口真似
(
くちまね
)
をして、「生きることが、そんなに
面白
(
おもしろ
)
いかしら? ぐるりを見回して
御覧
(
ごらん
)
なさい。 ...
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
己
(
おれ
)
の
代
(
かは
)
りに
往
(
い
)
くんだ。弥「ハヽヽそれぢやア
私
(
わたし
)
が
此
(
こ
)
の
身上
(
しんしやう
)
を
貰
(
もら
)
ふのだ。女房「
御覧
(
ごらん
)
なさい、
馬鹿
(
ばか
)
でも
慾張
(
よくば
)
つて
居
(
ゐ
)
ますよ。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
義兄
(
にい
)
さんの
歌
(
うた
)
の
本
(
ほん
)
をお
読
(
よ
)
みなさるのと、うつくしい
友染
(
いうぜん
)
を
掛物
(
かけもの
)
のやうに
取換
(
とりか
)
へて、
衣桁
(
いかう
)
に
掛
(
か
)
けて、
寝
(
ね
)
ながら
御覧
(
ごらん
)
なさるのが
何
(
なに
)
より
楽
(
たのしみ
)
なんですつて。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
育
(
そだ
)
ちのいい
家鴨
(
あひる
)
の
子
(
こ
)
はそのお
父
(
とう
)
さんやお
母
(
かあ
)
さんみたいに、ほら、こう
足
(
あし
)
を
広
(
ひろ
)
くはなしてひろげるもんなのだ。さ、
頸
(
くび
)
を
曲
(
ま
)
げて、グワッって
言
(
い
)
って
御覧
(
ごらん
)
。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
家にばかり夫がいて困るのでしたら、散歩や活動に妻が誘って
御覧
(
ごらん
)
なさい。嫌だと云ったら妻一人、夫を家へうっちゃって出て寂しがらせて御覧なさい。
良人教育十四種
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
この
天皇
(
てんのう
)
がまだ
皇太子
(
こうたいし
)
でおいでになった
時分
(
じぶん
)
、お
妃
(
きさき
)
の
穴太部
(
あなとべ
)
の
真人
(
まひと
)
の
皇女
(
おうじょ
)
という
方
(
かた
)
が、ある
晩
(
ばん
)
御覧
(
ごらん
)
になったお
夢
(
ゆめ
)
に、
体
(
からだ
)
じゅうからきらきら
金色
(
こんじき
)
の
光
(
ひかり
)
を
放
(
はな
)
って
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
事
(
こと
)
に
依
(
よ
)
つたら
御覧
(
ごらん
)
になつたかも
知
(
し
)
れないが、
幼児
(
をさなご
)
のことゆゑ、
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けてやらねばなるまい。
真昼時
(
まひるどき
)
で
気
(
き
)
が
重
(
おも
)
くなる。
物
(
もの
)
皆
(
みな
)
悉
(
こと/″\
)
く
白
(
しろ
)
つぽい。しかあれかし、
亜孟
(
アメン
)
。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
「フン、女の
癖
(
くせ
)
に二合も
飮
(
い
)
けりや
豪儀
(
がうぎ
)
だゼ。」とお房は
冷
(
ひやゝか
)
に謂ツて、些と傍を向き、「だツて、
一月
(
ひとつき
)
儉約
(
けんやく
)
して
御覧
(
ごらん
)
なさいな、チヤンと
反物
(
たんもの
)
が一
反
(
たん
)
購
(
か
)
へますとさ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ドウも
榎本
(
えのもと
)
は大変な騒ぎをした男であるが、命だけは取らぬようにした方が得じゃないか、何しろこの写真を進上するから
御覧
(
ごらん
)
なさいと云て、
濃
(
こまやか
)
に話したこともある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これでは
国語調査会
(
こくごてうさくわい
)
が小説家や新聞記者を
度外視
(
どぐわしし
)
するのも無理はないと思ふ。
萬朝報
(
よろづてうはう
)
に限らず
当分
(
たうぶん
)
此類
(
このるゐ
)
のが
眼
(
め
)
に触れたら
退屈
(
たいくつ
)
よけに
拾
(
ひろ
)
ひ上げて
御覧
(
ごらん
)
に
供
(
きよう
)
さう。(十五日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「はははは。
邪間
(
じゃま
)
だてするわけじゃござんせんが、
御覧
(
ごらん
)
なせえやし。おせんちゃんは、こんなにいやだといってるじゃござんせんか。
若旦那
(
わかだんな
)
、
色男
(
いろおとこ
)
の
顔
(
かお
)
がつぶれやすぜ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
まずもって、その青毛が、どのように、良くなったか、御酒興までに、
御覧
(
ごらん
)
ぜられたい
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて先生
座
(
ざ
)
に
復
(
ふく
)
され、予、近日の
飲食
(
いんしょく
)
御起居
(
ごききょ
)
如何
(
いかん
)
と問えば、先生、
左右
(
さゆう
)
の手を
両
(
りょう
)
の
袖
(
そで
)
のうちに入れ、
御覧
(
ごらん
)
の通り
衣
(
きもの
)
はこの通り何んでも
構
(
かま
)
いませぬ、食物は
魚
(
さかな
)
并
(
ならび
)
に
肉類
(
にくるい
)
は一切用いず
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
神樣
(
かみさま
)
がそれを
御覧
(
ごらん
)
になりました。これは、なんといふ
瘻
(
やつ
)
れた
寢顏
(
ねがほ
)
だらう。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
不思議に
怪我
(
けが
)
も何もしなかったのを、
御祖母
(
おばあ
)
さんが大層喜んで、全く御地蔵様が御前の身代りに立って下さった
御蔭
(
おかげ
)
だこれ
御覧
(
ごらん
)
と云って、馬の
繋
(
つな
)
いであった
傍
(
そば
)
にある石地蔵の前に連れて行くと
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
活動写真
(
くわつどうしやしん
)
見
(
み
)
たいなキラキラが、あのやうに、あれ、
御覧
(
ごらん
)
な。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「きつと
古
(
ふる
)
い
手紙
(
てがみ
)
を
御覧
(
ごらん
)
なすつたでせう。」
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「お客様だから、玄関へ往って
御覧
(
ごらん
)
」
母の変死
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
... よく
検
(
あらた
)
めて
御覧
(
ごらん
)
」胃吉
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
御覧
(
ごらん
)
なさい
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
思
(
おも
)
ひ
給
(
たま
)
ふぞとさしのぞかれ
君様
(
きみさま
)
ゆゑと
口元
(
くちもと
)
まで
現
(
うつゝ
)
の
折
(
をり
)
の
心
(
こゝろ
)
ならひにいひも
出
(
い
)
でずしてうつむけば
隠
(
かく
)
し
給
(
たま
)
ふは
隔
(
へだ
)
てがまし
大方
(
おほかた
)
は
見
(
み
)
て
知
(
し
)
りぬ
誰
(
た
)
れゆゑの
恋
(
こひ
)
ぞうら
山
(
やま
)
しと
憎
(
に
)
くや
知
(
し
)
らず
顔
(
がほ
)
のかこち
事
(
ごと
)
余
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
恋
(
こ
)
ふるほどならば
思
(
おも
)
ひに
身
(
み
)
の
痩
(
や
)
せもせじ
御覧
(
ごらん
)
ぜよやとさし
出
(
だ
)
す
手
(
て
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
問『では
今
(
いま
)
までただお
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せないという
丈
(
だけ
)
で、あなた
様
(
さま
)
は
私
(
わたくし
)
の
狂乱
(
きょうらん
)
の
状態
(
じょうたい
)
を
蔭
(
かげ
)
からすっかり
御覧
(
ごらん
)
になっては
居
(
お
)
られましたので……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御覧
(
ごらん
)
なさい、
世界
(
せかい
)
の
始
(
はじめ
)
から、
今日
(
こんにち
)
に
至
(
いた
)
るまで、ますます
進歩
(
しんぽ
)
して
行
(
ゆ
)
くものは
生存競争
(
せいぞんきょうそう
)
、
疼痛
(
とうつう
)
の
感覚
(
かんかく
)
、
刺戟
(
しげき
)
に
対
(
たい
)
する
反応
(
はんのう
)
の
力
(
ちから
)
などでしょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この通り
御覧
(
ごらん
)
なさい。これから幾里の間どこにもテントの張ってある所は見えない位だから、とても案内者を見付けて上げることは出来ません
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
『
天守
(
てんしゆ
)
の
上
(
うへ
)
から
御覧
(
ごらん
)
なされ、
太夫
(
たいふ
)
ほんの
前芸
(
まへげい
)
にござります、ヘツヘツヘツ』とチヨンと
頭
(
かしら
)
を
下
(
さ
)
げて
揉手
(
もみで
)
を
為
(
し
)
て
言
(
い
)
ふ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「丹さんは
唐琴屋
(
からことや
)
の
丹次郎
(
たんじろう
)
さ。わからねえのか。
今時
(
いまどき
)
の娘はだから野暮で仕様がねえ。おかみさんに聞いて
御覧
(
ごらん
)
。おかみさんは知らなくってどうするものか。」
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
竹取翁 (合唱にかぶせて)おう、今日もまた夕日が西の
方
(
かた
)
に沈んで行く。……(静かに西の方を仰ぎ)
御覧
(
ごらん
)
なされ。今日もまた夕日が西の方に沈んで行くのじゃ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
「これ、
御覧
(
ごらん
)
。お前さんに貰った花は、
妾
(
あたし
)
の方でも大事にして、
此
(
こ
)
の通りに花を咲かしてあるよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そのためにかえって
今
(
いま
)
自分
(
じぶん
)
とり
囲
(
かこ
)
んでいる
幸福
(
こうふく
)
を
人
(
ひと
)
一
倍
(
ばい
)
楽
(
たの
)
しむ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るからです。
御覧
(
ごらん
)
なさい。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
成程
(
なるほど
)
、へえゝ。婆「パノラマを
往
(
い
)
つて
御覧
(
ごらん
)
なさいまし。岩「
地獄
(
ぢごく
)
へパノラマが……。婆「
大層
(
たいそう
)
立派
(
りつぱ
)
に
出来
(
でき
)
ましたよ。岩「
矢張
(
やつぱ
)
りあの
浅草
(
あさくさ
)
の公園に
在
(
あ
)
るやうな戦争の
図
(
づ
)
かえ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
蓮花
(
れんげ
)
を
明
(
あ
)
くる
朝
(
あさ
)
天子
(
てんし
)
さまが
御覧
(
ごらん
)
になって、そこに
橘寺
(
たちばなでら
)
というお
寺
(
てら
)
をお
立
(
た
)
てになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
重
(
しげ
)
さん。もし、
重
(
しげ
)
さんは
留守
(
るす
)
かい。——おやッ、
天道様
(
てんとうさま
)
が
臍
(
へそ
)
の
皺
(
しわ
)
まで
御覧
(
ごらん
)
なさろうッて
真
(
ま
)
ッ
昼間
(
ぴるま
)
、あかりをつけッ
放
(
ぱな
)
しにしてるなんざ、ひど
過
(
す
)
ぎるぜ。——
寝
(
ね
)
ているのかい。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「もうすぐです。ちょっと、
御覧
(
ごらん
)
に入れたいところへ出ますから、そのおつもりで」
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と僕の方を
御覧
(
ごらん
)
になった。婆やはそれを聞くと立上ったが、僕は婆やが八っちゃんをそんなにしたように思ったし、用は僕がいいつかったのだから、婆やの走るのをつき
抜
(
ぬけ
)
て台所に駈けつけた。
碁石を呑んだ八っちゃん
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「あれ、
御覧
(
ごらん
)
なさいよ。誰か此方を見てゐますよ。」と囁くやうにいふ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
御覧
(
ごらん
)
よ、まだあの
小父
(
おぢ
)
さんが
居
(
ゐ
)
るよと
小守娘
(
こもりむすめ
)
の指を差し
候
(
そろ
)
によれば
其
(
その
)
時の
小生
(
せうせい
)
は
小父
(
おぢ
)
さんに
候
(
そろ
)
。
猶
(
なほ
)
こゝに
附記
(
ふき
)
すべき
要件
(
えうけん
)
有之
(
これあり
)
兄
(
あに
)
さんの帰りは必ずよその
家
(
いへ
)
に飲めもせぬ一抔の
熱燗
(
あつかん
)
を呼び
候
(
そろ
)
へども。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
私
(
わたくし
)
は今その弟子を呼び出して、魔術にかけて
御覧
(
ごらん
)
に入れますが、若しもあなたがたの
内
(
うち
)
で、弟子を信用なさらない方がありましたら、
誰方
(
どなた
)
でも御遠慮なく、舞台へ上ってお試し下さる事を望みます。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
神樣
(
かみさま
)
はのんべえ の
涙
(
なみだ
)
を
御覧
(
ごらん
)
になりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「小川さん。里見さんの
眼
(
め
)
を見て
御覧
(
ごらん
)
」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“御覧”の意味
《名詞》
「見ること」の尊敬語。
「御覧なさい」の略。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
覧
常用漢字
小6
部首:⾒
17画
“御覧”で始まる語句
御覧候