“口真似”の読み方と例文
旧字:口眞似
読み方割合
くちまね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はそれらの余震になおもおびやかされながら、しかし次第に、露台のまわりでうるさいくらいさえずりだした小鳥たちの口真似くちまねをしてみたり
恢復期 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「誰だ、そんな悪魔の口真似くちまねをする奴は」振向いてみると、この山の学僧のあいだで提婆達多だいばだった綽名あだなをして呼んでいる乱暴者であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほかの湯治客ほどに雨の日のつれづれにくるしまないのであるが、それでも人の口真似くちまねをして「どうも困ります」などといっていた。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)