“見様見真似”の読み方と例文
旧字:見樣見眞似
読み方割合
みようみまね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この呑気のんきな長蔵さんと、さらに呑気な小僧に赤毛布あかげっとと、それから見様見真似みようみまねで、大いに呑気になりかけた自分と、都合四人で橋向うの小路こみちを左へ切れた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつか見様見真似みようみまねで、稼業の方だけは、お粂もいッぱし一人前になって、時には女装へ黒衣くろごをくるんで、かれと共に行動をするし、ある時はまた単独であざやかな小遣い取りの仕事もする。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中学などの少年輩までが見様見真似みようみまねに、こうしなくては幅がかないと心得違いをして、本来なら赤面してしかるべきのを得々とくとく履行りこうして未来の紳士だと思っている。これは働き手と云うのではない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)