“真逆様”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞逆樣
読み方割合
まっさかさま80.0%
まつさかさま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いっそ、どうだい、そう云う、ももんがあを十把一ぱひとからげにして、阿蘇の噴火口から真逆様まっさかさまに地獄の下へ落しちまったら
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
最後に乗せられたお杉の亡骸は、既に頂上までとどいたと思う頃、うした機会はずみその畚は斜めに傾いて、亡骸は再び遠い底へ真逆様まっさかさまに転げ落ちた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
羽田飛行場がやられたとき、黒い五六機の小型機が一機づゝゆらりと翼をひるがへして真逆様まつさかさまに直線をひいて降りてきた。戦争はほんとに美しい。
続戦争と一人の女 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
見よ! あちらのへさきすがつた、或霊の腕のたくましさを! と思ふとこちらのともにも、シヤアロンのかいに払はれたのか、真逆様まつさかさまに沈みかかつた、或霊の二つの足のうら!
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)