“流々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうりゅう63.6%
りう/\18.2%
るる18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細工さいく流々りゅうりゅう仕上しあげ御覧ごらん」というが、物件ぶっけんならば、できた仕事で用にたつが、人間はそうはいかぬ。細工さいくする間の心持ちが大切たいせつである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
自棄やけのやん八で度胸を据ゑた日にやあ、相手が大岡樣でもなんでも構はねえ、云うだけのことは皆んなべら/\云つて遣らあ。細工は流々りう/\、仕上げを御覽ごらうじろだ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「というても……」と、かれはいたく迷惑そうに、「この弦之丞自身すらが、流々るるに任す無住の浪人、定まる家もない境遇であれば、そなたをどこへかくもうてあげるすべもない」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)