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『紫大納言』
ふりがな文庫
『
紫大納言
(
むらさきだいなごん
)
』
昔、花山院の御時、紫の大納言という人があった。贅肉がたまたま人の姿をかりたように、よくふとっていた。すでに五十の齢であったが、音にきこえた色好みには衰えもなく、夜毎におちこちの女に通った。白々明けの戻り道に、きぬぎぬの残り香をなつかしんでい …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約44分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
香
(
かんば
)
天翔
(
あまが
)
偽
(
いつわり
)
殺
(
あや
)
笑
(
えみ
)
斉明
(
トキアキラ
)
詩
(
うた
)
覚
(
おぼ
)
暫
(
しば
)
和
(
やわ
)
弾
(
はじ
)
袴垂
(
はかまだ
)
佗
(
わ
)
魂
(
たま
)
稀有
(
けう
)
筈
(
はず
)
縋
(
すが
)
羅
(
うすもの
)
漲
(
みなぎ
)
翌
(
あく
)
瞑目
(
めいもく
)
睨
(
にら
)
皓月
(
こうげつ
)
百足
(
むかで
)
痺
(
しび
)
痴
(
し
)
甥
(
おい
)
猿臂
(
えんぴ
)
汗衫
(
かざみ
)
贅肉
(
ぜいにく
)
鼻皺
(
はなじわ
)
餅
(
もち
)
風靡
(
ふうび
)
醍醐
(
だいご
)
酩酊
(
めいてい
)
郭公
(
かっこう
)
辿
(
たど
)
跫音
(
あしおと
)
脾腹
(
ひばら
)
諦
(
あきら
)
誰何
(
すいか
)
訝
(
いぶか
)
裳裾
(
もすそ
)
蝙蝠
(
こうもり
)
蕈
(
きのこ
)
致忠
(
ムネタダ
)
腫
(
は
)
却々
(
なかなか
)
徒
(
いたず
)
径
(
みち
)
巴里
(
パリ
)
山科
(
やましな
)
契
(
ちぎ
)
天竺
(
てんじく
)
垣間
(
かいま
)
咄嗟
(
とっさ
)
叢
(
くさむら
)
御覧
(
ごろう
)
劫火
(
ごうか
)
几帳
(
きちょう
)
保輔
(
やすすけ
)
伽羅
(
きゃら
)
仰有
(
おっしゃ
)
仔細
(
しさい
)
亦
(
また
)
不愍
(
ふびん
)
掩
(
おお
)
涸
(
か
)
河童
(
かっぱ
)
沁々
(
しみじみ
)
一掬
(
いっきく
)
榾柮
(
ほだ
)
棲家
(
すみか
)
柳眉
(
りゅうび
)
暈
(
かさ
)
搾
(
しぼ
)
溢
(
あふ
)
拗
(
す
)
戦
(
おのの
)
慟哭
(
どうこく
)
愈
(
いよいよ
)
怯
(
おび
)
忽然
(
こつぜん
)
忽
(
たちま
)
微塵
(
みじん
)