“鼻皺”の読み方と例文
読み方割合
はなじわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、三日や五日のことが」と、大納言は天女の悲しむありさまを見て、満悦のために、不遜なえみ鼻皺はなじわにきざんだ。
紫大納言 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「うんにゃ、ちげえますだ」と、その百姓は、クスンと鼻皺はなじわを寄せて、隣に控えていた、もひとりの百姓の顔を見た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ブルドックだか土佐犬だか、耳が小さくっぺたのひろがったその犬は、最初ものうそうに眼をひらいたが、みるみるうちに鼻皺はなじわを寄せて、あつい唇をまくれあがらせた。
こんにゃく売り (新字新仮名) / 徳永直(著)