“しめじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
占地茸28.6%
〆治14.3%
占治茸14.3%
湿地14.3%
湿地茸14.3%
湿茸14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笑話の翌朝は、引続き快晴した。近山裏の谷間には、初茸はつたけの残り、からびた占地茸しめじもまだあるだろう、山へ行く浴客も少くなかった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
占地茸しめじを一かご、吸口のゆずまで調えて……この轆轤ろくろすぼめたさまの市の中を出ると、たちまち仰向あおむけにからかさを投げたように四辻がひろがって、往来ゆききの人々は骨の数ほど八方へ雨とともに流れ出す。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「昨晩は、こちらの大一座の御座敷へ呼ばれまして、丁度ここにおります蔦家つたや〆治しめじさんも一緒でございましたが、八時頃に町を出ましたので、出る時も別に変った様子はなかった様でございますし、お座敷でも、ふだんの通りにしていたということでございます」
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
片手ふところって、ぬうと立って、笠をかぶってる姿というものは、堤防どての上に一ぽん占治茸しめじが生えたのに違いません。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
啓蟄あなをでて間のない小蛇が、井戸端の湿地しめじに、灰白い紐のように延びていたが、草履を飛ばせ、跣足はだしとなり、白いあしうらをあらわしている死骸の染八の、その蹠の方へ這い寄って行った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
松蕈まつたけだとか、湿地茸しめじだとかおいいでなかったのもこの時ばかりで、そして顔の色をおかえなすったのもこの時ばかりで
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この附近の石占山いしうらやまというところは、文化文政の頃から茸の名所となってはいるが、そこで取れる茸は、松茸まつたけ湿茸しめじ小萩茸おはぎたけ初茸はつたけ老茸おいたけ鼠茸ねずみたけというようなものに限ったもので、そこから毒茸が出て、人を殺したというためしはまだ無い。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)