“しっち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湿地62.5%
悉知25.0%
悉地6.3%
疾知6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(月雲にかくる)あゝ信頼のぶよりの怨霊よ。成親なりちかの怨霊よ。わしにつけ。わしにつけ。地獄じごくに住む悪鬼あっきよ。陰府よみに住む羅刹らせつよ。湿地しっちに住むありとあらゆる妖魔ようまよ。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
台湾の竹椅子を見て、独逸ドイツの建築家のブルノー・タウトが実に驚いた。タウトは世界的の建築家であり、家具のことにもくわしい。ことに椅子と来ては、西洋の伝統を充分悉知しっちし身につけている。
台湾の民芸について (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
行者の暗冥をてらし、速やかに悉地しっちを得せしめんとする迅速の義と三あり、今世俗に馬の守護神として尊崇せられ、馬の追福のためにその石像を路傍に建つる由言い居る。
太刀風三寸にして疾知しっちした泰軒うしろざまに飛びすさるが早いか、ちょうど眼前に虚をまされておよいでいる突き手を、ジャリ……イッ! と唐竹割りにぶっ裂いた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)