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悉知
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しっち
ふりがな文庫
“
悉知
(
しっち
)” の例文
そうしてまた、十二の使徒のそれぞれの利己的なる崇敬の念をも
悉知
(
しっち
)
していた。よし。これを一つ、日本浪曼派の同人諸兄にたのんで、芝居をしてもらおう。
もの思う葦:――当りまえのことを当りまえに語る。
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
台湾の竹椅子を見て、
独逸
(
ドイツ
)
の建築家のブルノー・タウトが実に驚いた。タウトは世界的の建築家であり、家具のことにも
詳
(
くわ
)
しい。ことに椅子と来ては、西洋の伝統を充分
悉知
(
しっち
)
し身につけている。
台湾の民芸について
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
それが純粋な人間性だ、と僕も、かつては思っていた。僕は科学者だ。人間の官能を
悉知
(
しっち
)
している。けれども僕は、断じて肉体万能論者ではない。バザロフなんて、甘いものさ。
火の鳥
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ありのままに淡々と語れば、武蔵かねて金内の実直の性格を
悉知
(
しっち
)
しているゆえ、その人魚の不思議をも疑わず素直に信じ、
膝
(
ひざ
)
を打って、それは近頃めずらしい話、
殊
(
こと
)
にもそなたの沈着勇武
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“悉知”の意味
《名詞》
知り尽くすこと。知悉。
(出典:Wiktionary)
悉
漢検準1級
部首:⼼
11画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“悉”で始まる語句
悉
悉皆
悉達
悉達多
悉々
悉皆屋
悉曇
悉檀
悉多太子
悉皆成仏