“はっけみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八卦見90.0%
売卜者10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八卦見はっけみだって、先生と言われています。どうやら、世の中から名士の扱いを受けて、映画の試写やら相撲の招待をもらうのが、そんなに嬉しいのかね。
或る忠告 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「下手に未練もたんと別れた方が身のためやぜ」などとそれが親の言う言葉かと、蝶子は興奮の余り口喧嘩までし、その足で新世界の八卦見はっけみのところへ行った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
表通りに幸斎という売卜者はっけみが小さい店を開いていて、白雲堂の看板をかけている。夜蕎麦売りの仁助はその白雲堂にたのんで、橙に龍の字をかいて貰ったのであると、彼女は説明した。
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
魚八の一家はみんな悪い人間じゃあないが、白雲堂の売卜者はっけみはよくない奴です。
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
売卜者はっけみの白雲堂幸斎は台所に倒れて死んでいた。
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)