“うらないしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売卜者48.6%
占者13.5%
卜者13.5%
卜筮者5.4%
占断者5.4%
占筮者5.4%
卜占者2.7%
占卜者2.7%
星者2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもそれは別にこれという目的なしにいただいたのだから彼は平生でも、優に売卜者うらないしゃ顧客とくいになる資格を充分具えていたに違ない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから驚いて毘沙門びしゃもん様にがんがけをしたり、占者うらないしゃに見て貰うと、これは内々うち/\の者が取ったに違いないと申しましたから、みんなの文庫や葛籠つゞらを検めようと思って居ります
「許都に、うらないの上手がいたな。どうも今度の病気はちとおかしい。ひとつ卜者うらないしゃに見てもらおうと思うのだが」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
精神病者を魔者にかれたものとして、片端かたっぱしからき殺している光景を描きあらわしたもので、中央にりまする、赤頭巾に黒外套の老婆が、その頃の医師、兼祈祷師、兼卜筮者うらないしゃであった巫女婆みこばばあです。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
最後に万象という占断者うらないしゃはこう判じた
夫人探索 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私はそんな事を知らんというのも可哀そうですから、ちょっと占筮者うらないしゃのような真似をして「急いで北の方へ行けば今日中に見付けることが出来る」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そしてめくらのジャンのほうは卜占者うらないしゃになり、ちんばのピエールのほうは巡礼じゅんれいになりました。
かたわ者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
宮廷婦人たちがルッソーの『村の占卜者うらないしゃ』の影響を受けて貴族的牧歌趣味をひけらかしていた仲間に加わったりもしていたといわれる。
パリの地下牢 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
毘廬禅院びろぜんいんに一人の星者うらないしゃが泊っているということを聞いたので、いっしょに往ってそのへやへ入った。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)