“うらなひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
卜者6.7%
6.7%
卜筮6.7%
占卜6.7%
占考6.7%
占術6.7%
易占6.7%
易断6.7%
賣卜6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神經しんけいおこつたとき、わざ/\そんな馬鹿ばかところ出掛でかけるからさ。ぜにしてくだらないことはれてつまらないぢやないか。其後そのごもそのうらなひうちくのかい
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二、三軒、久藏は昔の仲間濱町の粂吉くめきちのところへ、萬吉は卜者うらなひへ、久三郎は明神下の浪人者井田平十郎のところへ——
「二人を殺したのは、六十三番凶の神籤みくじを持つて、明神前の卜者うらなひへそのこゝろを解いてもらひに行つた奴——」
節づけつたなけれど、人々の真面目に聴きいる様は、世の大方の人が、信ぜぬながらもおの厄運やくうんにかゝはるうらなひをばいと心こめてきくにも似たり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
佛壇ぶつだんへ上置其夜は九助も旅勞たびつかれゆゑ前後も知らず休みしが翌朝佛壇ぶつだんを見れば日蓮上人直筆ぢきひつ十界の曼陀羅見えざるにより家内は大騷おほさわぎとなりて直樣菩提所不動院ふどうゐんを招き卜筮うらなひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あるひは樺の皮を用ゐて占卜うらなひに餘念もない『豫言』の神まである。これだけの神が揃つても、天の岩屋に隱れた太陽をどうすることも出來なかつた。最後に、そこへ面白い恰好をした女神が來た。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
頼みけるに此は色情より事起りて盜人は家内にありをんな成べし後には公事くじ出入にも成ん隨分身をつゝしまれよと云て歸りしが此時土地ところの醫師高田玄伯げんぱく通り掛しをも呼込み又々占考うらなひを頼みけるにぜに六文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さう小家こいへまがかどよごれた板目はめには売薬ばいやく易占うらなひの広告にまじつて至るところ女工募集ぢよこうぼしふ貼紙はりがみが目についた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
さうかと思ふと易断うらなひに非常な興味をつてゐる。石龍子せきりうし尾島某おじまなにがしを大いに崇拝する。代助も二三度御相伴しようばんに、くるま易者えきしやもと食付くつついて行つた事がある。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
つじ賣卜うらなひをするひとたちか。わたしいそいだので、なに失禮しつれいつたかもれない……
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)